ネットワーク構成変更
H市H様(介護福祉施設)
今回はネットワークのお困りごとへの対応です。
20年ほど前だとネットワークに接続される機器はパソコンやせいぜいサーバーくらいだったかと思います。
当時であれば一般的な企業や施設であればクラスC程度のネットワークで十分事足りる規模でした。
(クラスCというのはIPアドレスが192.168.XXX.XXXのサブネットマスク長が24のネットワーク)
しかし、今ではいろんなデバイスが出てきております。
一気に接続端末が増えることになった大きな要因としてはWi-Fi接続のスマホやタブレットですね。
また、介護の現場では利用者様の眠りの状態を確認するためのAIセンサーなども多く導入されつつあります。
ベッドの台数分となればそれなりの台数となります。
当初の構成では接続台数は254台までに制限されることになり、ネットワークの規模が不足することになってきています。
都度接続端末を少しずつ増やしてきたこともあり、割り当て一覧を確認してみると歯抜けな部分も多く見られる状況。
そうなると困るのがDHCPスコープ範囲です。
歯抜けな状況であるため広い範囲を設定することができなくなります。
結果的にIPアドレス付与されないDHCPクライアント(スマホやタブレット)が頻発するようになりました。
前置きがかなり長くなりましたが、今回のご依頼の概要といたしまして
- 今後もネットワークに接続する必要があるセンサー機器類が増える
- スタッフの働き方改善に伴うスマホやタブレットの活用機会の増加
- 上記のように端末数が増大しても対応できるネットワークに変更してほしい
- 業務は365日24H続いているのでなるべく止めてほしくない
- だけどもできれば安価にコストは抑えたい(笑)
でした。
将来的には処理能力がより高い機器への更新が必要となる可能性がありますが、今回はルーターの設定を見直し、ネットワークを拡張することとしました。
具体的にはサブネットの変更によるネットワークの拡張です。
これによりDHCPスコープを大幅に拡張することができました。
この際既存のネットワークへの影響ですが、
クライアント端末側は既存のままでも接続可能(変更する時間的猶予の確保)、
サーバー機能(プリンタなども含む)を持つ端末のみサブネットマスクの変更が必要という構成としました。
今回はネットワーク接続可能端末数を254から1000台という拡張を行いましたが、業務にあまり影響を与えずに半日程度で完了できました。
機器の更新を含まず、施工時間もかなり短縮できたので、お客様がご要望されていた安価なコストというのもバッチリ叶えることができました。
ネットワークの知識と経験を持って、お客様のご要望に応えられるようこれからもがんばります!


