拠点間接続によるネットワークカメラシステム相互監視

N市I様(土木建設業)

本社及び研修センターのそれぞれにネットワークカメラシステムを構築し、2拠点間をインターネットVPNを利用することにより接続し、相互に映像確認ができるようにシステムを構築いたしました。

本社は山間部にあり、研修センターは麓にあるのですが、富山県の中でも雪がよく積もる地域。
お客様は冬季になると自治体から除雪の業務を請け負っておられます。
積雪状況によって夜中でも依頼が入るので、事前に情報として見ておきたい。
社長様のご自宅は本社付近にあり、離れた研修センター付近の積雪状況を離れながらにして確認したいというご要望をいただいたのがきっかけです。

また、本社側には道路を挟んだ先などに車庫や倉庫もあります。
その部分の監視も行いたいとのことでした。
屋外であっても同一敷地内であれば架空配線などによりネットワークの拡張はできるのですが、道路や別所有者の土地を横断するわけにはいきません。
そこで、この離れた区間に関しては超指向性の屋外無線アクセスポイントでネットワーク拡張を行うものとしました。
距離にして約200m程度で、設置位置を高くすれば対象区間の見通しも確保できる環境でした。

実際に設置して試験をしてみると、対向先に設置された2台分のネットワークカメラからNVRへ送られてくる映像(FHD 15FPS)も途切れることなく伝送されてきました。
こうした離れた場所が今回は2か所ありました。
本社側のネットワークカメラシステムは計7台のネットワークカメラ設置を行い構築完了となります。

研修センター側は離れた場所での取付はありませんが、広い倉庫をカバーするため内外合わせて16台のネットワークカメラ設置を行い構築完了となりました。

各拠点におけるネットワークカメラシステムの構築が完了してから、VPNで拠点相互接続を行いました。
今回はYAMAHAのネットボランチDNS(DDNS)を使用してインターネットVPNを開通させました。
また、外部からのアクセスも可能となりますが、許可されない通信を遮断するためのセキュアフィルタリングの設定も抜かりなく施しました。
今回の案件では実装いたしませんでしたが、スマホなどのランダムなアドレス割り当てをされる端末からのVPNアクセスも構築可能です。

相互監視のために必要なポートを開放してからは各拠点に設置したモニタリング用ミニPCから対向拠点NVRに接続します。
自拠点NVRのモニタリングはHDMI接続のローカルモニタで確認していただき、対向拠点NVRのモニタリングはミニPCのブラウザアクセスにより行っていただくこととしました。
このミニPC、本当に小さくてモニタ裏にVESAマウントを利用してアームと一緒に取り付けられるくらいです。

こうして拠点間のネットワークカメラシステムを相互で確認するネットワークをトータルに構築させていただくことができました。

複数拠点をお持ちのお客様で相互監視にご興味あられる方がおられましたら、ぜひ一度ご相談くださいませ!